新华社:世界最大のタンチョウ越冬地 中国江蘇省塩城市

发布日期: 2022-03-14

 

世界最大のタンチョウ越冬地 中国江蘇省塩城市

塩城湿地のクロツラヘラサギ。(資料写真、塩城=新華社配信/董楚天)

 【新華社南京3月11日】タンチョウは中国の国家1級保護動物で、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでも絶滅危惧種に指定されている。江蘇省塩城市のタンチョウ越冬地は、市の中心部から約40キロ離れた広大な湿原で、訪れる人もほとんどいない。

世界最大のタンチョウ越冬地 中国江蘇省塩城市

多彩な自然の色合いを見せる塩城湿地。(資料写真、小型無人機から撮影、塩城=新華社配信/張捷)

 1980年代、干潟の干拓や鳥類の密猟が横行する状況を危惧した地元政府は、保護区の設立を決めた。


 

世界最大のタンチョウ越冬地 中国江蘇省塩城市

                  塩城湿地のカラシラサギ。(資料写真、塩城=新華社配信/李東明)

 塩城市は、漁場を湿地に戻す政策を実施するとともに干潟の干拓を禁止し、保護区内の水面や空中にある施設を次々と撤去した。鳥の多い湿地の周辺部を通る送電線には人工巣を設置。保護区周辺部の電柱?電線の絶縁率を高め、野生動物の感電リスクを低減させた。

世界最大のタンチョウ越冬地 中国江蘇省塩城市

タンチョウに餌をやる塩城国家級希少鳥類自然保護区管理処鳥類繁殖育成センターの陳衛華(ちん?えいか)副主任。(資料写真、塩城=新華社配信)

 現在の塩城国家級希少鳥類自然保護区は、世界最大のタンチョウの越冬地となり、毎年約600羽が越冬する。世界の渡り鳥の渡りルートの一つ「東アジア?オーストラリア地域フライウエイ」の中継地にもなっており、毎年約300万羽が立ち寄り、100万羽近くが冬を越す。

世界最大のタンチョウ越冬地 中国江蘇省塩城市

塩城湿地に生息するトビハゼ。(資料写真、塩城=新華社配信/孫家録)

 2019年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産に登録された「中国の黄海=渤海湾沿岸の渡り鳥保護区群(第1段階)」は、登録地全てが塩城市内にある。(記者/陳聖煒)

世界最大のタンチョウ越冬地 中国江蘇省塩城市

タンチョウに餌をやる塩城国家級希少鳥類自然保護区管理処鳥類繁殖育成センターの陳衛華(ちん?えいか)副主任。(資料写真、塩城=新華社配信)